投稿日:2019年9月1日 | 最終更新日:2019年9月8日
こんにちは、ゼロ住まいるの田中です。
皆さんは「IT重説」ってご存じですか?
本日は、2年前から運用が開始されているが、現時点では対応している業者の数もまだまだ少なく、聞いたこともないっていう方も多い「IT重説」についてお話ししたいと思います。
IT重説とは、テレビ電話などを通して行われる賃貸借契約における重要事項説明の事で 2017年10月1日から運用が開始されました 。
今までは宅地建物取引士が契約者の面前で行わなければいけなかったが、パソコン・スマホ・タブレット等の機器を使用し、対面している時と同じように双方の様子が認識できて、互いに質問などが出来る環境があれば、不動産会社の事務所に行く必要が無く、自宅・職場等場所を選ばず重要事項説明を受けられることが可能にりました。
しかし、2019年8月現在IT重説を行えるのは、賃貸借契約に限定されています。
とはいえ、個人間の売買契約に関してもIT重説の社会実験が始まっており、もしかする今後重要事項説明はすべてIT重説が可能になるかもしれません。
わざわざ不動産会社の事務所に行く必要がなく、自宅でもどこでも好きな場所で重要事項説明を受けることが出来るので、万が一「足を怪我して外出が難しい」、「大雨だから出かけるのが嫌だなぁ」なんて時でも安心です。
仕事などで忙しい時期に、まとまった時間を作って、不動産会社の事務所に行くのって中々難しいですよね。
しかも人事異動や引っ越しって年度末の忙しい時期と重なることが多いんです。
IT重説なら、お仕事から自宅に帰ってからでも、休みの日の少しの時間を取って頂くだけでも重要事項説明を受けることが出来るので、スケジュールの調整がしやすくなります。
大進学や転勤などで他府県から引っ越しを行う場合、お部屋を見に来る時だけで時間も交通費も負担が大きいものです。
例えば東京から新幹線で往復するだけで約3万円もかかってしまいます。
IT重説なら、一度お部屋を見に来た後は、お引越しまで来る必要はありませんので、時間面でも金銭面でも負担を軽減することが出来ます。
スマートフォン・パソコン・タブレットのいずれか一つがあり、安定した通信環境であれば大丈夫です。
ビデオ通話を致しますのでWi-Fi環境を推奨いたします。
「モチカリ」は問い合わせがLINEからなので、お客様はどれか一つはすでに持っていると思います。
アプリですが「LINE」もしくは「Skype For Business」どちらかをインストールして下さい。
LINEのビデオ通話で十分なので、わざわざインストールする必要もないかと思います。
これ以外のアプリを希望される場合は事前に相談して下さい。
宅地建物取引士が記名押印した「重要事項説明書」と「賃貸契約書」等の必要書類を事前にお渡し、もしくは郵送でお届けします。
お手元に「重要事項説明書」と「賃貸契約書」を準備して下さい。
通信が開始されたら、こちらの宅地建物取引士が「取引士証」を画面に提示いたします。
お客様に取引士の名前を読み上げて頂き、接続の状況、音声や映像等の乱れがないかを確認いたします。
接続状況の確認が取れましたら、ビデオ通話で重要事項説明を行います。
取引士が重要事項説明書の内容を説明いたしますので、内容をご確認頂き、問題が無ければ記名押印をして頂きます。
重要事項説明が終わりましたら、続けて契約書等の説明も合わせて行いますので、内容をご確認頂き、記名押印して頂きます。
記名押印いただきました 重要事項説明書を、事前にお渡ししています「レターパック」にてご返送して頂きます。
残りの1部は契約者様の控えになりますので、お手元に保管してください。
その他契約書類を封筒にいれて、レターパックをポストに投函して下さい。
以上でIT重説は終了です。
以前では考えられなかった面前ではなくITを使った遠隔地の方への重要事項説明が開始されて早2年、まだまだ世間一般の方には耳なじみのない言葉ですが、これからもっと浸透していく事でしょう。
もしかしたら、面前で説明するケースの方が少ない時代が来るかもしれません。
しかし、テレビの画面だけでは伝わらない雰囲気等が合ったりするのも事実ですので、ITとアナログを両方うまく使い分けてお客様に分かりやすく物件の情報を伝えていければと考えております。
「IT重説」は利用する方の状況によっては本当に便利な制度ですのでどんどん利用して下さい。